医療保険は資産の防波堤、目的を理解して見直そう

一般的に生命保険に加入する時に真っ先に検討するのが、医療保険といわれています。
やはり、死亡する危険性と病気や怪我をする確率を比べた時には病気や怪我をする可能性の方が高いと判断する方が多いため、死亡保障よりも医療保障を優先してカバーする方が多いようです。
ただ、注意しなければならないのは医療保険の保険料です。
医療保険は保険会社がそれぞれ販売していますが、そのほとんどが掛け捨てタイプ。
解約したり満期が来たりしてもお金が返ってくることはほとんどありません。
病気や怪我の方が死亡よりも可能性が高いからとお金を掛け過ぎるのも家計の負担です。
ここでは、医療保険の見直しが必要なタイミングと必要性、そして見直す上でのポイントを紹介していきます。

まずは自分にとっての医療保険の存在価値を確かめよう

一般的に医療保険は「病気や怪我で働けなくなった時の医療費と生活費の補償」といわれています。
逆にいうと、かなりの大金持ちで病院代も生活費も困らない方には医療保険は必要ないのです。
しかし、一般的にそういったことは考えにくいですね。
私達が医療保険を検討する際の基本的な考え方として、対象者が病気や怪我で長期間仕事が出来なかった時を想定して、生活費や医療費が足りなくなって困るのであれば医療保険は必要です。
また、独身の方にいるのですが。割とまとまった預貯金がありちょっと働けなくなったくらいではお金が足りなくなることはないという方でも、せっかく貯めてきたお金が病気や怪我の治療費に消えていってしまい、本来の目的に使えなくなるのが嫌だという方も医療保険に加入した方が良いでしょう。

医療保険見直しのポイントは大きく2つ!

医療保険を見直す上で大切なポイントは2つです。このポイントにヒットする場合には見直しが必要だと考えてください。

1.支払い方法が自分にあっているか?(10年定期・終身保険・短期払い)
2.保険金日額が自分にあっているか?(入院日額・手術給付金)

そして、見直す上で忘れないで頂きたいのが医療保険は「病気や怪我で働けなくなったり、思わぬ出費がかさんだ時に、生活と貯めてきた資産を守るための保険」であることです。
つまり、生活が変化した時には保険の守る対象が変化したということになるので、医療保険の見直しは必ず必要になります。
下記に具体的な例を挙げますが、他にもその人その人の生活によって見直しが必要になるタイミングはたくさんあります。
生活に変化があったら見直しと頭に入れていてください。


・引越しをして家賃が変わった時、または新築を立ててローンを組んだ場合
実家を出て暮らし始めると今まで0円だった家賃が数万円に増えたりします。
入院して自分は全く家になくても家賃やローンは毎月支払う必要があるので、それに合わせて日額を増やす必要があります。
逆に実家に戻って家賃が不要になった場合などには日額を減らせます。

・子供が保育園や私立学校にいくようなった場合
保育園の保育料や私立高校の月謝は、毎月の固定支払いの中でも高額な部類に入ります。
今まで小さかった子供が保育園などに通い始めた場合は働けなくなっても通えるように補償を手厚くする必要があります。
お金がなかったら、保育園は節約したらいいのではと思う方もいるかもしれませんが。
旦那が入院している世話をしながら、家にいる小さな子供の面倒も見るのは奥様にとって大変な負担です。
子供には保育園に通ってもらって奥様の負担を減らすことも長期の入院時には大切なことです。

・独立開業した場合
法人を立ち上げていない個人事業主の方でも設備をリースしていたりして毎月の支払いがあったりするものです。
独立開業した場合には休業対策として医療保険の日額を増やしておく必要があります。
また、サラリーマンの方が長期入院すると受給される傷病手当金が独立するともらえなくなるので、そこも考慮して日額を手厚くする必要があります。

以上のように月々固定で支払うものが変化した時や独立開業するなどして、健康保険の補償内容が変化した場合には見直しが必要です。

具体的な医療保険の見直し方

1.支払い方法が自分にあっているか
医療保険にはいくつかの支払いタイプがあります。
大きく3つです。

10年定期タイプ・・・10年ごとに契約更新して保険料も変わっていく。
終身保険タイプ・・・・生涯同じ金額の保険料を払っていく。
短期払いタイプ・・・・60歳や65歳など自分の決めた期間で一生分の保険料を払う。

少し前まで一番加入者が多かったのは10年更新タイプです。
あくまで例ですが、だいたいこのような保険料の支払いになります。

・基本保障のみ、20歳~70歳まで加入した場合の10年ごとの月払い保険料
20歳から10年=2500円  30歳から10年=3000円
40歳から10年=4500円  50歳から10年=8500円
60歳から10年=14000円

次に終身保険タイプです。これは最近多い○○終身医療保険という名前で販売されている保険がこの支払いタイプになります。

・上記と同じ条件で生涯保険に加入した場合
20歳~死亡するまでの保険料・・・・月々3500円のまま変わらず。

最後が短期払いタイプと呼ばれる3番目の支払い方法です。
一般的に“60歳まで払い”などと呼ばれていますが、60歳以外でも55歳や65歳までと自由に設定できます。

上記と同じ条件て60歳までの短期払いで加入した場合
20歳~60歳までの保険料・・・・月々5000円。60歳以降は保険料は不要で保障は生涯受けられる。

3つのタイプを見てみると、20歳時点で一番保険料が安いのは10年更新タイプです。
しかし、40歳を過ぎたくらいから保険料が一気に上がっていきます。
これは罹患率という統計を基にした病気になる確率が40歳くらいから上がってくるのが理由です。
終身払いタイプは20歳時点では少し高めの保険料ですが、一生負担が変わらないというメリットがあるので安心です。
しかし、年金生活に入る65歳以降も支払いが続くという意味では、少し懸念が残るかも知れませんね。
最後の短期払いは、20歳でも5000円払わないといけないので月々はつらいのですが、年を取ってから楽が出来る支払い方法ですね。
スポーツ選手など、若いうちに高額の収入を得る職業の方たちはお金があるうちに、短期払いの保険料を一括で支払って生涯の保障を作っておく方もいるみたいです。

3つを比べてみて現在の契約やこれから加入しようとしている保険が、希望にあった支払い方法かを確かめてみてください。
希望通りじゃないのであれば、見直しのタイミングといえるでしょう。

2.保険金日額があっているか?
医療保険は、「入院日額5000円」という一日いくらという形で支払われます。ここが死亡保険との違いです。
そして、この日額を積み重ねた金額が病気や怪我で働けなくなった期間の医療費と生活費の合計額にあっている必要があるのです。

ちなみに大変な病気で一ヶ月入院し総額100万円の治療を受けたとします。
今の健康保険制度における、病院窓口での負担はいくらくらいですか?
3割負担だから30万くらい?1割負担だから10万くらい?色々考えると思いますが、3割負担と方でも窓口での負担は10万円程度です。なぜでしょう?
それは、“高額療養費制度”という制度あるからです。
これは「一ヶ月の医療費がある一定額を越えた場合にはそれ以上の医療費に関してはほとんど払わなくて良い」というかなり親切な制度です。
平成27年1月に改正があったので、自己負担割合は人によって違うのですが、なかなかの高所得の方でない限りは下記の計算式か、それよりも安い自己負担割合になります。

・80100円+(総医療費-267000円×1%)
計算してみると、一ヶ月100万円掛かっても、87430円。
200万だとしても97430円です。
つまり、かなりのことがない限りは一ヶ月に10万円程度の医療費しか掛からないことになります。
10万円を日額に直すと、3333円。
保険金日額のベースは3333円になります。

次に、差額ベッド代や洗濯代などの雑費です。 差額ベッド代の相場はこんな感じです。 ・大部屋6~8人=無料
・子部屋2~4人=3000円~5000円/1日
・個室     =10000円~20000円/1日
大部屋は基本的にどの病院も無料ですが、それ以外の部屋はお金が掛かります。
いわば、患者が自分の望む部屋を選んだ場合のホテル代のようなものです。
地域によって相場が違うのでお住まいの地域の大きな病院を調べて設定しましょう。
また、差額ベッド代は
「大部屋が空いてないので子部屋に入ってください」「感染症なので個室に隔離します」
といった理由で病院側に大部屋以外を指定された場合には患者が負担する必要はありません。
あくまで、本人の希望に限りなので、差額ベッド代を入院の日額に設定しない人もいます。
あとは、洗濯代や雑誌テレビカードなどの雑費です。一日500円~1000円くらいを相場に夫婦で相談するなどして決めています。

最後が仕事を休んだ場合の月々の生活費の補填です。
家賃やローンその他の支払い物を書き出して30日分で割り算して日額に加算するとよいでしょう。
奥様が仕事されてる家庭の場合は生活費まるまるでなくても、奥様がパートを休むなどして発生する損失補填で加算しておくのも良いかもしれません。
また、短期間の入院では有給休暇があるので、残業代の分給料が減るくらいでしょうが、長期になると無給休暇になります。
その場合もサラリーマンの方なら標準報酬月額の3分の2の金額は傷病手当金として1年半支払われるので無収入にはなりませんが、3分の1収入が減った分で生活に影響が出るようなら、計算にいれしょう。

医療保険はお客様の多種多様な生活に合わせて加入できるように複雑な作りになっています。
その全てを常に把握して見直しを繰り返していくのは大変です。
基本的には上記の2点、支払い方法と入院日額を適切に設定しておけば大きなズレはありません。
上記に挙げた生活の変化が起きた時には、日額と支払い方法をチェックしてみるとよいでしょう。

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